ステレオ3D映像作品の、3D画像を用いたレビューです。
初見レビューよりも詳細に良い所と悪い所を洗い出して、レビューをしていきたいと思います。
第1弾は「塔の上のラプンツェル」
ある程度のネタバレを含むのでご注意下さい。
画像はアナグリフ(赤青メガネ用)のものを貼り付けた上で、MPOファイルをダウンロードできるようにしています。
赤青メガネはSTEREO eYeが安くて良い感じです。
渋谷の東急ハンズでも扱っているようですし、セロファンで自作しようと思えば出来ない事も無いようです。
MPOファイルは、ステレオフォトメーカーというフリーソフトで再生できる他、PS3でも再生できますし、機種によるかも知れませんが3Dテレビでも見る事ができます。
少なくともパナソニックの3Dテレビでは、SDカードに入れてテレビに挿せば再生できます。
ステレオフォトメーカーを使用すれば、交差法や平行法で見る事もできます。
3Dスマートフォンでも、標準再生ソフトや3DSteroidを使用する事で3D表示できます。
なお、自分で貼っておいてなんですが、アナグリフは目が疲れやすいので、長時間見続けないようにご注意ください。
さて、それでは見ていきましょう。
まずは良かったシーンから。
初見レビューよりも詳細に良い所と悪い所を洗い出して、レビューをしていきたいと思います。
第1弾は「塔の上のラプンツェル」
ある程度のネタバレを含むのでご注意下さい。
画像はアナグリフ(赤青メガネ用)のものを貼り付けた上で、MPOファイルをダウンロードできるようにしています。
赤青メガネはSTEREO eYeが安くて良い感じです。
渋谷の東急ハンズでも扱っているようですし、セロファンで自作しようと思えば出来ない事も無いようです。
MPOファイルは、ステレオフォトメーカーというフリーソフトで再生できる他、PS3でも再生できますし、機種によるかも知れませんが3Dテレビでも見る事ができます。
少なくともパナソニックの3Dテレビでは、SDカードに入れてテレビに挿せば再生できます。
ステレオフォトメーカーを使用すれば、交差法や平行法で見る事もできます。
3Dスマートフォンでも、標準再生ソフトや3DSteroidを使用する事で3D表示できます。
なお、自分で貼っておいてなんですが、アナグリフは目が疲れやすいので、長時間見続けないようにご注意ください。
さて、それでは見ていきましょう。
まずは良かったシーンから。
【追記】この記事にオススメのBGMはこちら
3Dが良かったシーン
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建物の構造や花の前後感などが良くわかると思います。
こういう何気ないシーンでも、適切な立体感で表現する事で面白味のある3Dになりますね。
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真っ暗のミュージカルシーンの1カットです。
背景が何も見えない事で、逆に臨場感が増して見える気がします。
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奥の背景は遠過ぎず、手前の人物は十分な立体感。
これは、ラプンツェルで用いられた“マルチリグ”と称される手法あってこそだと思います。
「奥のものが遠いシーンで後方発散をしないように3Dリグを組むと、カメラ近くのものが書き割りのようになってしまう」
という3D撮影の弱点を、奥のものと手前のものを別々に撮影して合わせるという非常に手間の掛かる事をする事で完全に克服していると言えるでしょう。
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この作品は全体的に、芝生の質感がとても良いですね。
3DというよりもCGの凄さかも知れませんが、草の1本1本までちゃんと作られているように見えます。
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酒場のシーンでは、3D映えのする面白い画が多いです。
このカットもその中の一つです。
ちなみに、左右を見ると、しっかりフローティングウィンドウ処理がされているのがわかりますね。
ラプンツェルは、劇場公開時はフローティングウィンドウ処理はしておらず、BD化の際に処理をしたというウワサを聞いた事があります。
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手、デカっ!w
こういう誇張表現は個人的には嫌いじゃありません。
水が手のひらを貫通しているように見えますが、そこはまぁ気にしない(^^;
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お母さんもなかなか3D的に良い仕事をしてくれます。
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このシーンもどちらかと言うとCGの凄さですが、この髪の毛のファイバー感が素晴らしいですね!
この3D表現は、3DCGのステレオレンダリングでなければ難しいのではないでしょうか。
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そして最後に例のシーン。
ですが、ラプンツェルの3Dと言えばこのシーンと言われがちですが、紹介してきたように、これ以外にも良く出来た3D表現は沢山あるんですよね。
ここで紹介するのは以上ですが、この他にも3D的見所は沢山ありますよ!
次は、
ちょっとおかしな3D表現について
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これは、2Dアニメ的な表現をそのままステレオ3Dでやった結果、おかしな事になっているシーンです。
2Dだと、横に並んだ二人が見つめ合っているように見えますが、3Dで見ると、
お互いの目線の先に相手はいません。
まぁこれは仕方の無い現象とは思います(^^;
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このシーン、おかしく無いのかも知れませんが、何か違和感を感じるんですよね。
地面の傾斜が無い割に、塔の傾斜と人の傾斜が強すぎじゃないでしょうか?
正直良くわかりません(爆)
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どこ見てんのシリーズ第2弾。
これも、この表現をする以上は仕方ないですよねぇ(^^;
「ヒピラくん」でも同じようなシーンがありました。
次に、この2枚の画像をご覧ください。
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この2枚、裸眼でアナグリフの画像を見ても違いが明らかです。
絵の大きさや見た目は変わらないまま、約1.5秒で急激に視差が変わります。
ダメな表現という程では無いと思いますが、見ていてあまり気持ちの良いものではありませんね。
最後に、
3Dが悪かったシーン
ラプンツェルは明らかに悪いところなんて無いだろうと思っていたのですが、
よーく見るとちょいちょいありました(^^;
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右上の○で囲った中をご覧ください。
何かチラチラと気になると思います。
何が起こっているのか良くわからないのですが、部分的に左右の映像の色がズレているのではないかと思います。
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すごく際どいところではありますが、フリンの左手が柱に当たっているように見えます。
埋まっているという程では無いんですが、手を振っているシーンですから、触っているというよりぶつかってしまっているという感じなんですよね。
もう少しゆとりをもって配置すれば良かったのにと思います。
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三羽いるうちの真ん中のアヒルに注目して、メガネを上下逆さまにしてみて下さい。
アヒルがスカートから浮かび上がると思います。
つまり、真ん中のアヒルは完全にスカートに埋まっています。
これは明らかに破綻しています。
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これも明らかな破綻です。
素早く動くラプンツェルにブラーが掛かっているシーンなのですが、このコマだけブラーの掛かり方が左右で違っています。
こういうブラーは多くのシーンで掛かっていたのですが、左右でズレがあるのは恐らく全編通してこのコマだけでは無いかと思います。
なぜここだけこんな事になってしまったのでしょうねぇ。
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エンディングの1シーンです。
二人が通過した所に文字が出てくるのですが、通過する二人よりも前の位置に文字が出てくるので、気持ち悪いです。
最後はメニュー画面
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これは酷いですね。
暗いと良くわかりませんが、島と重なっているランタンはほとんど埋まっていると思います。
もう3D空間がメチャクチャ。
本編とは違う人が作ったのでしょうね。
せっかくの良作にメニュー画面でケチが付くなんて勿体無いです。
という事で、ラプンツェルの3D的に気になったシーンは以上です。
ちなみに、悪い所はこれでほぼ全部じゃないかと思いますが、良い所はこれ以外にも沢山あります。
敢えてここでは挙げませんでしたが、終盤にも良い感じの3Dの見せ場があります。
上でも触れましたが、ラプンツェルでは“マルチリグ”という手法が用いられており、背景は深すぎず、それでいてキャラクターは立体感十分で、全編を通して、観ていて楽しい3Dに仕上がっていると思います。
3D版もレンタルされていますし、3D視聴環境があるならば是非見るべきと言っても過言では無いでしょう。
かつてのディズニーのミュージカルアニメのようなノリが、3DCGで上手く表現されているのも見所だと思います。
3Dが良かったシーン
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建物の構造や花の前後感などが良くわかると思います。
こういう何気ないシーンでも、適切な立体感で表現する事で面白味のある3Dになりますね。
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真っ暗のミュージカルシーンの1カットです。
背景が何も見えない事で、逆に臨場感が増して見える気がします。
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奥の背景は遠過ぎず、手前の人物は十分な立体感。
これは、ラプンツェルで用いられた“マルチリグ”と称される手法あってこそだと思います。
「奥のものが遠いシーンで後方発散をしないように3Dリグを組むと、カメラ近くのものが書き割りのようになってしまう」
という3D撮影の弱点を、奥のものと手前のものを別々に撮影して合わせるという非常に手間の掛かる事をする事で完全に克服していると言えるでしょう。
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この作品は全体的に、芝生の質感がとても良いですね。
3DというよりもCGの凄さかも知れませんが、草の1本1本までちゃんと作られているように見えます。
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酒場のシーンでは、3D映えのする面白い画が多いです。
このカットもその中の一つです。
ちなみに、左右を見ると、しっかりフローティングウィンドウ処理がされているのがわかりますね。
ラプンツェルは、劇場公開時はフローティングウィンドウ処理はしておらず、BD化の際に処理をしたというウワサを聞いた事があります。
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手、デカっ!w
こういう誇張表現は個人的には嫌いじゃありません。
水が手のひらを貫通しているように見えますが、そこはまぁ気にしない(^^;
MPOはここを右クリックして保存
お母さんもなかなか3D的に良い仕事をしてくれます。
MPOはここを右クリックして保存
このシーンもどちらかと言うとCGの凄さですが、この髪の毛のファイバー感が素晴らしいですね!
この3D表現は、3DCGのステレオレンダリングでなければ難しいのではないでしょうか。
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そして最後に例のシーン。
ですが、ラプンツェルの3Dと言えばこのシーンと言われがちですが、紹介してきたように、これ以外にも良く出来た3D表現は沢山あるんですよね。
ここで紹介するのは以上ですが、この他にも3D的見所は沢山ありますよ!
次は、
ちょっとおかしな3D表現について
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これは、2Dアニメ的な表現をそのままステレオ3Dでやった結果、おかしな事になっているシーンです。
2Dだと、横に並んだ二人が見つめ合っているように見えますが、3Dで見ると、
お互いの目線の先に相手はいません。
まぁこれは仕方の無い現象とは思います(^^;
MPOはここを右クリックして保存
このシーン、おかしく無いのかも知れませんが、何か違和感を感じるんですよね。
地面の傾斜が無い割に、塔の傾斜と人の傾斜が強すぎじゃないでしょうか?
正直良くわかりません(爆)
MPOはここを右クリックして保存
どこ見てんのシリーズ第2弾。
これも、この表現をする以上は仕方ないですよねぇ(^^;
「ヒピラくん」でも同じようなシーンがありました。
次に、この2枚の画像をご覧ください。
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この2枚、裸眼でアナグリフの画像を見ても違いが明らかです。
絵の大きさや見た目は変わらないまま、約1.5秒で急激に視差が変わります。
ダメな表現という程では無いと思いますが、見ていてあまり気持ちの良いものではありませんね。
最後に、
3Dが悪かったシーン
ラプンツェルは明らかに悪いところなんて無いだろうと思っていたのですが、
よーく見るとちょいちょいありました(^^;
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右上の○で囲った中をご覧ください。
何かチラチラと気になると思います。
何が起こっているのか良くわからないのですが、部分的に左右の映像の色がズレているのではないかと思います。
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すごく際どいところではありますが、フリンの左手が柱に当たっているように見えます。
埋まっているという程では無いんですが、手を振っているシーンですから、触っているというよりぶつかってしまっているという感じなんですよね。
もう少しゆとりをもって配置すれば良かったのにと思います。
MPOはここを右クリックして保存
三羽いるうちの真ん中のアヒルに注目して、メガネを上下逆さまにしてみて下さい。
アヒルがスカートから浮かび上がると思います。
つまり、真ん中のアヒルは完全にスカートに埋まっています。
これは明らかに破綻しています。
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これも明らかな破綻です。
素早く動くラプンツェルにブラーが掛かっているシーンなのですが、このコマだけブラーの掛かり方が左右で違っています。
こういうブラーは多くのシーンで掛かっていたのですが、左右でズレがあるのは恐らく全編通してこのコマだけでは無いかと思います。
なぜここだけこんな事になってしまったのでしょうねぇ。
MPOはここを右クリックして保存
エンディングの1シーンです。
二人が通過した所に文字が出てくるのですが、通過する二人よりも前の位置に文字が出てくるので、気持ち悪いです。
最後はメニュー画面
MPOはここを右クリックして保存
これは酷いですね。
暗いと良くわかりませんが、島と重なっているランタンはほとんど埋まっていると思います。
もう3D空間がメチャクチャ。
本編とは違う人が作ったのでしょうね。
せっかくの良作にメニュー画面でケチが付くなんて勿体無いです。
という事で、ラプンツェルの3D的に気になったシーンは以上です。
ちなみに、悪い所はこれでほぼ全部じゃないかと思いますが、良い所はこれ以外にも沢山あります。
敢えてここでは挙げませんでしたが、終盤にも良い感じの3Dの見せ場があります。
上でも触れましたが、ラプンツェルでは“マルチリグ”という手法が用いられており、背景は深すぎず、それでいてキャラクターは立体感十分で、全編を通して、観ていて楽しい3Dに仕上がっていると思います。
3D版もレンタルされていますし、3D視聴環境があるならば是非見るべきと言っても過言では無いでしょう。
かつてのディズニーのミュージカルアニメのようなノリが、3DCGで上手く表現されているのも見所だと思います。