先日観てきました、さらば、愛の言葉よ
フランス映画界の巨匠
ジャン=リュック・ゴダールの最新作にして初の3D作品。
色々と衝撃的な作品でした(^^;
69分です。



私はこの監督の映画は初めて観ました。
始まった直後、あまりに特異な編集に驚いて「上映ミスか!?」と思ったのですが、周囲の人達がみんな落ち着いたので「あ、そういう事なの?」と悟りました(^^;
この監督ではいつもの事だそうですね。

一応HPなどにはあらすじのような物が書かれていますが、正直私にはさっぱりでした。
パンフレットに記載されている引用本の作品を全て把握していれば、理解できるのかも知れません。
さすが巨匠。

あと、音楽の使い方も独特で印象的でした。 
同じ曲のイントロが何度も掛かっては、すぐにぶつ切りになるんです。
だんだん面白くなってきました。

あと、突然爆音を出して脅かしてくるのはやめてほしいなと思いました。


3Dについては、普通の3D映画と同列に考えるなら観る価値無しです。
正直、最初10分くらいで席を立とうかなと思いました。
そこはなんとか思い止まって観ていたのですが、内容が全くわからない事もあって最後10分くらいは寝てしまいました(^^;

3Dの内容は、普通はやらない事のオンパレードという感じです。
明らかに両目幅以上の視差の付いた強烈な後方発散や、意図的?な同期ズレ、結像しないレベルの飛び出しや、左右で違う映像など。

しかし逆に考えれば、普通の3D映画では絶対にやらないような事ばかりなので、貴重な作品と言えるのかも知れません?
さすが巨匠。

裸の男女が2人で会話をしていて、向かって右の人が右に歩きだすと右の映像だけがパンして追いかけるというシーンがあるのですが、当然3Dとしては成り立っていないんですが、なんだかちょっと面白い表現のような気もしました。
両方の画を同時に認識できる人はたぶんいないんじゃないかと思いますが、どちらの目を瞑るかによって違う画が見えますw

そういえばそのシーン、パンする前の3Dのシーンでは男の股間にぼかしが入っていたんですが、右の映像にだけ男の人が映っているシーンではアレがモロ見えだったんですが大丈夫なんですかね。
良く公開できましたね(^^;
さすが巨匠? 


という感じで、ジャン=リュック・ゴダール監督のファンか物好きか、どちらかの方にしかオススメ出来ない内容でした。
関東でたった2館ですから、観るなら早くした方が良いかも知れません。
沖縄など一部の映画館では2Dのみのようですから、ご注意を。

あと、もし横浜ブルク13に行くのならば、使い捨てメガネ拭きか赤外線の3Dグラスイニシアチブの3Dメガネのどちらかを持っていく事をオススメします。