ご存知の方も多いと思いますが、先日ロケットニュースにこのような記事が掲載されました。
【悲報】映画『ゼログラビティ』3Dブルーレイのガッカリ感は異常! 近年稀にみる低クオリティ
http://rocketnews24.com/2014/03/01/418661/
私もドイツの3D通常版を注文して、一昨日到着しました。
結論から言うと、大変残念ながら、上記記事に書かれている事はほぼ事実と言わざるを得ません。
まず最初に言っておくと、スチールブック版では無い通常パッケージ版でも、仕様は同様でした。
2Dディスクは日本語非対応で、3Dディスクは日本語対応です。
では、ロケットニュースが指摘していた点について一つずつ解説していきます。
・ほとんどが平坦な描写にしか見えない
これはつまり、シネスコの映像がレターボックスで収録されている為、他のBlu-ray 3Dに比べて相対的にかなり立体感が薄いという事です。
3D映画をBDに収録する場合、16:9用にトリミングしている作品が多いと思うのですが、これはそうはしていないんですね。
結果、映像が小さくなり、それにより左右の視差が少なくなり、立体感が薄いように感じてしまいます。
・映画好きならば軽くショックを受ける
・テレビの画質を最適化しても解決されない
画質問題。これも大体その通りでした。
ザラつきがあると表現していましたが、グレインというよりも細かい圧縮ノイズというような感じ。
左右でパターンが違うので、結構目障りです。
っていうか2D-3D変換及びステレオレンダリングなのだから、グレインのパターンが左右で違うとは考えにくいですよね(^^;
やっぱり圧縮ノイズでしょうか。
ビットレートはLチャンネルでざっと21~28Mbps前後なので、そんなに低いという訳でも無さそうです。
映画館でも同様だったけど環境の違いで目立たなかったという可能性も無くは無いですが、私は映画館で計4回観ましたが、いくらなんでもこんなにノイジーでは無かったんじゃないかなと思います。
・観賞時に「なんだよこれ!!」と思ってしまうほど邪魔
チャプター7の途中から画面右に半透明の線が出る問題。
これも事実でした。
しかも右の映像のみ。
フローティングウィンドウでも無いし、何かしらのミスとしか思えません。
という事で、あの記事はほぼ事実でした。
とはいえ、テレビの自動変換の方がマシなんて事は絶対に無いと思いますけどね(^^;
っていうか2Dディスクもノイジーだし。
スチールブック版と3D通常版
【追記】
しかし考えてみれば、IMAX1回とTCX1回とイオンシネマ2回なので、偏光方式でしか観た事無かったんですよね。
フレームシーケンシャル方式の方が解像感が高いですから、やはり環境の違いによって元々あったノイズのような物が際立ってしまったという可能性も無くは無いです。
続き:グラビティの画質を比較してみた
【悲報】映画『ゼログラビティ』3Dブルーレイのガッカリ感は異常! 近年稀にみる低クオリティ
http://rocketnews24.com/2014/03/01/418661/
私もドイツの3D通常版を注文して、一昨日到着しました。
結論から言うと、大変残念ながら、上記記事に書かれている事はほぼ事実と言わざるを得ません。
まず最初に言っておくと、スチールブック版では無い通常パッケージ版でも、仕様は同様でした。
2Dディスクは日本語非対応で、3Dディスクは日本語対応です。
では、ロケットニュースが指摘していた点について一つずつ解説していきます。
・ほとんどが平坦な描写にしか見えない
これはつまり、シネスコの映像がレターボックスで収録されている為、他のBlu-ray 3Dに比べて相対的にかなり立体感が薄いという事です。
3D映画をBDに収録する場合、16:9用にトリミングしている作品が多いと思うのですが、これはそうはしていないんですね。
結果、映像が小さくなり、それにより左右の視差が少なくなり、立体感が薄いように感じてしまいます。
・映画好きならば軽くショックを受ける
・テレビの画質を最適化しても解決されない
画質問題。これも大体その通りでした。
ザラつきがあると表現していましたが、グレインというよりも細かい圧縮ノイズというような感じ。
左右でパターンが違うので、結構目障りです。
っていうか2D-3D変換及びステレオレンダリングなのだから、グレインのパターンが左右で違うとは考えにくいですよね(^^;
やっぱり圧縮ノイズでしょうか。
ビットレートはLチャンネルでざっと21~28Mbps前後なので、そんなに低いという訳でも無さそうです。
映画館でも同様だったけど環境の違いで目立たなかったという可能性も無くは無いですが、私は映画館で計4回観ましたが、いくらなんでもこんなにノイジーでは無かったんじゃないかなと思います。
・観賞時に「なんだよこれ!!」と思ってしまうほど邪魔
チャプター7の途中から画面右に半透明の線が出る問題。
これも事実でした。
しかも右の映像のみ。
フローティングウィンドウでも無いし、何かしらのミスとしか思えません。
という事で、あの記事はほぼ事実でした。
とはいえ、テレビの自動変換の方がマシなんて事は絶対に無いと思いますけどね(^^;
っていうか2Dディスクもノイジーだし。
スチールブック版と3D通常版
【追記】
しかし考えてみれば、IMAX1回とTCX1回とイオンシネマ2回なので、偏光方式でしか観た事無かったんですよね。
フレームシーケンシャル方式の方が解像感が高いですから、やはり環境の違いによって元々あったノイズのような物が際立ってしまったという可能性も無くは無いです。
続き:グラビティの画質を比較してみた
コメント
コメント一覧 (12)
劇場で観ていないのでわかりませんが、「パシフィック・リム」BDに入ってる予告編はデジタル撮影っぽい画質だと思いました。
デジタル撮影のノイズだとしても3D撮影じゃないのに左右で違うノイズがのっているのは変ですね。日本版BDの発売を楽しみにしているので気になります。
持ってる人から借りれないか聞いて見ます。
そうなんですよね。そもそもそんな事は起こりえない。
元々ポスプロ段階で左右で違うノイズを乗せてしまっていたのか、BD用のエンコードで圧縮ノイズが出たのか、どちらにしろダメなやつだと思います。
同じディスクで済ませる為の日本語収録でしょうから、きっと日本盤も同じ内容でしょうねぇ…
3Dに関して、あんなに酷評するほどではありませんでしたけど。
私の家では偏光方式です。
非常に満足するほどの立体感で観れます。
テレビのサイズは何インチでしょうか。
フレームシーケンシャル方式は暗くて3D映画の鑑賞には不向きじゃないでしょうか?
特に『ゼロ・グラビティ』のような宇宙の暗闇のシーンが多い作品だと。
ジェームス・キャメロン監督もフレームシーケンシャル方式で観る3D映画は大嫌いと言われているほどですから。
他の作品のBlu-ray 3Dはお持ちでしょうか?
また、ゼロ・グラビティを映画館ではご覧になりましたか?
正反対、と仰る意味がわからないのですが、トリミングされずにシネマスコープがレターボックスで収録されているので、16:9やビスタサイズで収録されている作品と比べて映像のインチ数が小さいのは事実です。
フレームシーケンシャルは、当たり前ですが適切な明るさで見れば暗くはありませんよ。
ジャーナリストの本田雅一さんが以前このような記事を書いています。
http://av.watch.impress.co.jp/docs/series/avt/20110120_421193.html
もしかしたら、その事によってノイズが目立たないという事もあり得るかも知れませんね。
3D映画のソフトなら90本ほど所有しておりますが、所有本数とゼロ・グラビティの私の感想に何か関係があるのでしょうか?
当方 映像クリエイターの仕事を20年近くしており、
昨日 仕事仲間の家に遊びがてらゼロ・グラビティのドイツ版3Dを持って再度 鑑賞して来ました。
彼はSONY BRAVIA KD-65X9200Aを購入したばかりで、
解像度が半分だからノイズが目立たなかったのかを友達と2人で確認してました。4Kの半分の2Kで見る偏光方式でも私達2人ともノイズは全く見れなかったです。
私はずっとこの世界で飯を食っていますが、お蔭様で視力は両目とも2.0を維持しています。
Amazonのレビューにも既に何件か海外版を購入された方のポジティブな感想がありますけど、3D映画の感想は所有している機種や個人差があるので違っていて当然だと思うのですけどね。
このサイトは確か粗悪な3D作品などが増えてきているので、3D映画ファンの為に正確な情報を伝えたいとの志しで始められたと思っておりましたが、それならば尚更 レビューを書かれる時はフレームシーケンシャル方式だけでなく偏光方式の上位機種などを所有されて良く見比べてからが、よろしいのではないでしょうか。
3年も前の記事を提示されても、この3年間で3Dを取り巻く環境の変化ぐらいはご存知かと思われますがね。
というのがロケットニュースの記事のニュアンスだろうと思い、私もそう感じたのですが、ハンソロさんはそうは感じなかったのでしょうか。
比較してみていかがですか?
ノイズが全く見えなかったんですか?
グレインなら見えたという事ですか?
偏光方式のモニターは一台所有していますが、解像度の低さや視野角の狭さから、Blu-ray 3Dの鑑賞には使用しておりません。
残念ながら4kテレビを購入する余裕はありません。
私が本田さんの記事のリンクを貼ったのは、フレームシーケンシャル方式は決して悪いものでは無いとお伝えしたかったからです。
ちなみに、3年間での3Dを取り巻く環境の変化と仰るのはどういう意味でしょうか?
映像業界の方という事ですからそんな事は無いだろうと思いますが、ノイズリダクションされた映像をご覧になっていたりしませんよね?
それぞれのご意見、興味深く参考にさせていただいています。
ゼロ・グラビティの3DBDをイギリスから取り寄せ検討中なもので。
お互いの環境の違いで画質の評価がかわる可能性が気になっております。
自分はLGのプレーヤーBP630、エイサーのプロジェクタH5360BD、ルックイーストの3DメガネZS3DGPR01、エリートスクリーンのF100NWHで100インチという環境。
フルHD環境でないので、ゼロ・グラビティの画質気にならずに楽しめるのではと期待がすこし出てきました。
ゼロ・グラビティ3Dの情報、各自のご意見まだあれば、よろしくおねがいします。
環境による画質の違いはあると思います。
私は再生機はPS3でテレビはL32DT3を使っておりまして、特に高画質化処理などは行われていないはずなので、本来の画質に近い見え方になっていると考えています。
再生機やテレビによっては高画質化処理で綺麗に見えたり、解像感が下がって荒が目立たなくなる事もあるでしょうね。