この映画は、キュー・テックによる2D-3D変換です。
アディッショナルとして、デジタルハーツ・ビジュアルも参加したようです。
後者は初めて聞きました（＾＾；

立体感は、一言で言うと良かったです。
全体的に立体感が強く、程よく強調もしてあり、それでいて目は疲れず、自然。
画面全体の3Dのバランス感覚が良いなと言う感じ。

それから、宇宙空間に無数の戦艦が並ぶシーンや、一斉にビームを放つシーンなどは、3Dならではという感じ。
2Dで観たら、なんか沢山いるなーとか、なんかすごいビーム撃ってるなーとしか見えないのではないでしょうか。
ただ、斜めのビームはしっかり距離がわかるんですが、カットによっては水平に近いビームの距離が一瞬わからなかったところがありました。

演出は、何か飛んでくるようなあからさまな表現こそ無いものの、
“アルカディア号を前から捉えたカメラが、ブリッジ中のハーロックまで一気に迫るシーン”や、
“無数の戦艦からの一斉砲撃の中を掻い潜って迫ってくるシーン”の立体感は圧巻。
鳥肌立ちました(^^;
演出によるところもありますが、3Dのかっこ良さに鳥肌が立ったのはかなり久し振りです。
他にも、剣の軌跡が宙に舞ってスローになるシーンや銃を構えるシーンなど、楽しかったです。

細かいところで多少ギャップが見えた部分はありました。
ですが、銃を前に突き出すような、ギャップの発生しやすそうなキャラクターそのものに距離のあるシーンでは、逆に全く見えませんでした。
どうやっているのかはわかりませんが、目立つところはちゃんとしているという事でしょうか。


内容に関しては、演出と音楽が説得力あるので何となく観れてしまうのですが、良く考えると「ん？」という点が色々（＾＾；
突っ込み所は多いけど、まぁまぁ面白いといった感じでしょうか。
ですが、CGも演出も3Dも良いですし、現在発表されているうち最後の3D邦画なので、おススメと言いたい（爆）