観てきました、「G.I.ジョー バック2リベンジ
全編2D-3D変換の作品です。
どうも良く出来た変換だと思ったら…
   


 

まず3Dについて。
余談ではありますが、観に行く前には、どこが2D-3D変換を担当したのかわかっていませんでした。

ここ最近ハリウッド映画の変換として名前を目にするのは、
StereoDの旧作担当のチームとマーヴル担当のチーム、Legend 3DGener8、それからPrime Focusと、大体このような会社とチームだと思います。
StereoD以外の会社は、大作の受注は1タイトルずつのように見えます。

で、時期的に考えて、Legend 3Dは
トップガン3Dからまだそんなに時間が経っていませんし、Gener8は恐らくいつも通りLegend 3Dとセットでしょう。
(そもそもGener8はアディッショナルばかりで、メインでやる事は無さそうです。)
StereoDの旧作担当の青木洋一郎さんのチームは
ジュラシック・パーク 3Dを終えたばかりですし、StereoDのマーヴルチームはアイアンマン3を終えてソー2をやっている頃でしょう。 

だから、きっとPrime Focus辺りなんだろうなーと予想していたら、見事に外れました(^^;
この映画の変換を担当したのは、なんとStereoD!
恐らく第三のチーム(?)、
ケイティ・ペリーなどを担当していたチームでしょう。 

前置きが長くなりましたが、結局のところ3Dがどうだったかと言うと、良かったです。 
どうも良く出来ているなぁと思って観ていたのですが、StereoDなら納得です。
荒が見える部分やちょっと気になった部分もありましたが、やはり目立つ部分に関してはしっかり処理しています
3D空間の作りもほぼ違和感無く、立体感は程良く誇張してあり見栄え良いです。

あと、画面に物が飛んでくるようなシーンは、StereoDの変換作品の中では攻めてるじゃないかなと感じました。
恥ずかしながら、初めて3D映画を観ていて思わず避けてしまいました(爆)
急に右の方にかなりの視差で「ヒュン!! 」と来たのでビックリしました(^^;
あと、絶壁のバトルシーンなんかも楽しい3Dでした。

ただ、変換は良く出来ていましたし、3D強調演出も楽しかったのですが、格闘シーンはカメラの揺れが多くて少し勿体無かったなと思いました。
せめてカメラが揺れなければ、もう少し3Dの視認性も良かったのになぁと。
決して悪い訳では無いんですけどね。 


さて、内容について。
突っ込み所は沢山あるように思いますが、面白かったです。 
面白かったんですが、前作が好きだった者としてはすごくモヤモヤします。 
スタッフが変わってしまったようなのですが、ちょっとそれは前作の冒涜なんじゃないかというのが何点か…。

以下、白文字でネタバレです。
そもそも前作のメンバーはほとんどいなくて、しかも前作からの隊長は速攻死亡。 
ストームシャドーの師匠殺害事件は実は罠による濡れ衣で、騙されてたスネークアイズの方が悪かったみたいな空気。
そして仲間になるストームシャドー(!)
あと、日本版キービジュアルではまるで主役みたいになってますが、ブルース・ウィリスは脇役でした。


もうね、前作は何だったんだよと。
バカにされたような気分です。
前作のような、ヒーローチームとヴィランチームで戦いを繰り広げるという構図が薄れてしまったのも残念。
これはこれで面白かったんですけどね。 

ちなみに吹き替えで観ましたが、菜々緒の演技は案外そこまで悪くは無かったです。
ただ、キャラに合ってはいないですね。
それ以外の人は全員プロで、上手いし合ってました。


そんな感じです。
3Dは良く出来ていたと思いますし、楽しいシーンもありました。
内容も、アクション大作としては悪く無いと思います。
良く出来た3Dアクション大作と言えると思います。 

【追記】
良く考えたら、
リンカーン/秘密の書もきっと同じ変換チームですね。
ジョン・カーターの28分というのもそうかも知れません。