観てきました、オズ はじまりの戦い
3Dについては、期待以上でも以下でも無いかなという感じ。
後半、内容についてのネタバレありです。
 
  

まず3Dについて。

一部奥深すぎる一連のシーンがあってうわ!キッツーってなりましたが、全体的には特に強すぎるという程では無かったと思います。 
3Dを意識した演出も所々ありました。

ただ、どうも全体的にあまりバランスが良く無かったように思います。
3D空間が気持ち良く無いというか。
一定距離までは立体感強めなのに、背景が途中から急に平面的になっていたり、
基本的に背景が遠いせいか相対的に人物が薄めで、ちょっとディティールが物足りなく感じたり。

決して悪くは無いのですが、3D撮影だからという事もあってか、良く出来た2D-3D変換作品に比べるとちょっと3Dの見栄えで負けているかなという印象です。
背景がドーンと奥にあって、手前にいる人物が薄かったり。
そこら辺、合成なんだからもう少し上手くできなかったのかな?とも思いますが…。 

あと、立体感がおかしい気がしたシーンがいくつかありました。
また、その事と関係があるかはわかりませんが、スタッフクレジットにはLegend 3Dの名がありました。
変換のカットがあったという事でしょうかね。 


さて、内容について。
ネタバレあり。

私は「オズの魔法使い」の話自体を知らないんですが、これはそのオズが魔法使いになるまでの話という事ですね。
と言っても、結局魔法使いにはならないんですね(^^;
話の構造的には、まだ観れていないのですが、3D映画の「ガリバー」に似ているのかなと思います。

それは良いんですが、なんだか脚本がお粗末だなぁと感じてしまいました。 
結局主人公は指示を出してるばっかりでほとんど何もしてないし、悪役は魔女の癖にイリュージョンにビビり過ぎだし諦めが良すぎだし。
そもそも、街の人達すら騙されてなかったのに姉の事を信用しきってた妹アホ過ぎじゃない?(^^;
大筋は悪くは無いけど、何かと詰めが甘い感じ。


ところで私は、“子供向け”という言い方はあまり好きではありません。
確か任天堂の宮本さんが「子供を甘く見てはいけない」というような事を仰っていたと思いますが、実際任天堂の製品の多くは、子供をメインターゲットにしているようでいて、大人も楽しめます。
ディズニー映画にもそういう風になっているものが多いと思います。
これも誰かが言っていたと思うのですが、子供向けの作品というのは、本当の意味での全年齢向けなんだと思います。

つまり、ホントの幼児向けとかは別ですが、そうでない限りは“子供だけをターゲットにした作品”というのはあるべきではない。
作り手が子供向けですと言ってしまったら「子供はこの程度でも面白がってくれるよね」と子供を甘く見ているという事になるし、観た側が「大人の自分にはつまらなかったからこれは子供向け」と言ってしまうのはおかしい。

子供を甘く見て作られた作品って、ただつまらないか手抜きなだけなんじゃないの?と。

で、何が言いたいかといいますと、この脚本は子供を甘く見ているタイプの子供向けなのかなと思いました(爆) 



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