フランケンウィニーの3Dレビューです。
まぁまぁという感じ。

 


まず、この映画はプライムフォーカスによる2D-3D変換です。
スターウォーズやタイタンの逆襲からして、最近プライムフォーカスにはあまり良い印象がありませんでしたが、これは良かったです。

良かった理由としては、程良く嘘を付いていたところが挙げられます。
2D-3D変換の強みを生かし、背景は奥過ぎず、キャラクターはちゃんと丸く。
立体感の強弱も、3D撮影作品のようなバラつきは無く、安定していたと思います。
それから、キャラクター等の輪郭の処理も、良く出来ていたと思います。
何箇所か配置が怪しい部分があったような気がしますが、一瞬だったので見間違いかも知れません。

ただ、ストップモーション×白黒×3Dという映像表現は珍しいですし、良く出来ていたとは思うのですが、3D映像としては特別良かったという程でも無いかなという印象です。

内容については、不思議な世界観で非現実的ですが、悪くは無かったです。
ティム・バートン監督の作品はアリス・イン・ワンダーランドしか観た事が無いのですが、ティム・バートン監督らしい、という事になるのでしょうか。
ちなみに、主人公の名前がビクター・フランケンシュタインで、小説「フランケンシュタイン」のオマージュっぽくなっているんですね。
よく勘違いされていますが、元々フランケンシュタインというのは、怪物を造ってしまった博士の名前ですから。

最後に吹き替えについて。
この映画は英語版でも子役が声を当てているそうで、日本語版も子役でした。
正直、主人公はそんなに悪くなかったのですが、他は結構酷かったです。
映画を観に来たつもりだったのに、お遊戯会だったでござる。
子役の起用は仕方なかったのかも知れませんが、もう少し何とかならなかったのだろうかと思いました。
あれでは、子役の子もかわいそうです。
全体的に酷かったのでそこまで気になりませんでしたが、ハリセンボンの起用も誰が得をしたのか謎です。
ウォルト・ディズニー・ジャパン、どうにかならないものでしょうか。