「シルク・ドゥ・ソレイユ 3D 彼方からの物語」 の3Dレビューです。
やりたい事が明確で、良く出来た3D作品だったと思います。


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実は今回、観に行く前から眠かった事もあって、途中一部寝てしまいました(^^;
決して内容が悪かったという訳ではありませんし、そんな状態でレビューを書くのは失礼かも知れないとは思いましたが、3Dに関しては良かったと思いますし、少し思うところもあるので書く事にしました。

さて、3Dについてですが、良く撮れていたと思います。
ただ、全編がとにかく前に出てくる感じ。 
スクリーン面の位置が奥、という事になるのでしょうか。
これは恐らく、スクリーンから飛び出してすぐそこで演目が行われているような3D映像にしたかったという事なのだろうなと思いました。
それはそれで良いと思うのですが、特にそうする必要の無さそうな冒頭の導入部分までやたらと前に出てきていました。
その結果、映像に映っているものよりも前に配置された字幕が、強いコントラストと強い飛び出しが合わさってクロストーク出まくり。
偏光方式の映画館でここまでハッキリとクロストークが出るのは久し振りに見ました(^^;
演目に関係の無い導入部分は、そこまでやたらめったら飛び出させなくても良かったのではないでしょうか。

演目部分は、スロー演出が上手く使われていて、飛び散る水しぶきや演者さんの躍動が、上手く3Dで表現されていたと思います。
基本的に演目の3D撮影なので、過度に飛び出しを強調する演出はほぼありませんでしたが、全編飛び出しているくらい飛び出し重視の3Dだったので、スクリーンよりも手前で演じているようには見えました。
ただ、前後移動が多くてちょっと見辛い部分があったり、奥がかなり深いカットがいくつかあったのが、気になりました。

さて、内容について。
予告編を見ると割とストーリー仕立てのように見えましたが、想像以上にストーリーがありませんでした(^^;
導入部分が終わると、ほとんどがシルク・ドゥ・ソレイユの演目です。
セリフもほとんどありません。
映画というよりも、ライブ映像に近い印象でした。

個人的な感想ですが、内容は良いと思うので、どちらかというと家のテレビで演目毎に観たいかなと思いました(爆)