神山健治監督最新作、009 RE:CYBORGの3Dレビューです。
監督の前作、S.A.C.SSS 3Dの変換があまりにもアレな出来だったので、
疑心暗鬼ではありましたが、今回は大丈夫でした。
なかなか良かったと思います。
ですが…
監督の前作、S.A.C.SSS 3Dの変換があまりにもアレな出来だったので、
疑心暗鬼ではありましたが、今回は大丈夫でした。
なかなか良かったと思います。
ですが…
この作品は、プロダクションIGと三次元による製作で、
恐らく全編ステレオレンダリングです。
さて、立体感ですが。
まず冒頭の遠景のシーン深すぎ!w
メガネを外してみたら、完全に二重に見えていました(^^;
でも、明らかに見辛かったのはそのくらいでしょうか。
全体的に、無機物やエフェクト等の立体感は良かったと思います。
飛行機や車とか、水とかのエフェクトや弾道やミサイルなど。
それからキャラクターも、立体感を強調するような演出のシーンでは良い感じの立体感でした。
なんですが…
キャラクターの立体感については、良い感じのシーンとちょっと物足りないシーンとありました。
3Dリグの組み方や、カメラとの距離によるものと思われます。
単純にリグを調整すれば良くなるという話なのかも知れませんが、
この作品の場合、ステレオレンダリングである事とベタ塗りである事が、
負の相乗効果になってしまっていたように感じます。
今までにも何度も書きましたが、塔の上のラプンツェルは、
キャラクターと背景を別々にステレオレンダリングしてから合わせる事で、
キャラクターの立体感を強調し、見応えのある3Dを作り上げてしました。
一方、メリダと恐ろしの森は、全くかもしくはほとんどそういった事はしておらず、
ラプンツェル程にはキャラクターに立体感を感じませんでした。
ですが、ベタ塗りな訳では無く質感のある3DCGなので、立体感はそれなりにはありました。
さてでは…と009の話に戻る前に、ステレオ3Dの仕組みに関する話を少し。
ステレオ3Dとは、左右の映像の差で立体感を感じるものです。
左右の映像の差とはつまり、色の変化する位置の違いです。
例えば、球体の3DCGを作ったとしても、模様も何もない単色に塗ってしまうと、
いくらステレオレンダリングしても全然丸みを感じないはずです。
左右の映像に色の差が発生しないからです。
逆に、真っ白い背景に縦線が一本あるだけでも、
左右の映像で線の横位置が違えば、それは立派な3D映像です。
つまり、色の変化するポイントの少ないベタ塗りのアニメというのは実は3D的には不利で、かなり立体感を強調してやっと丁度良く感じるくらいなのではないかと思います。
もちろん、絵柄や影の付け方にもよるとは思いますし、
その点を踏まえた上で立体化されている良く出来た作品もあります。
この009は、キャラクターの立体感を強調するような処理は恐らくしておらず、
そしてセルシェーディング(ベタ塗り)です。
決して悪かった訳ではありませんが、この2点が負の相乗効果を起こして
少し勿体無い事になっていたように思います。
マルチリグで立体感を強調するとか、もしくはCGのデプスデータを利用した2D-3D変換にしてしまうなどすれば、
もっと見応えのある3Dになっていたのでは無いでしょうか。
それこそ予算的に無理なのかも知れませんが(爆)
という事で、良かったシーンも沢山ありましたし、
総合的に見ても悪くは無いのですが、
全編が去年公開された予告編くらいの立体感なら良かったのになと思いました。
ちょっと期待していた程では無かったかなというところです。
これを観る前に「バイオハザード ダムネーション」を観てしまったからというのもあるかも知れません(爆)
最後に内容についてですが、
サイボーグ009の天使編というのは少々難解ですね(^^;
ラストでは「え?え?」となってしまいました。
原作を読んでいない私がああだこうだ言うのもアレなので、
そこの所は詳しい方のブログを読んでいただければと思います(爆)
http://blog.goo.ne.jp/biting_angle/e/37abe15c84ec0421025e27f932537cf7
恐らく全編ステレオレンダリングです。
さて、立体感ですが。
まず冒頭の遠景のシーン深すぎ!w
メガネを外してみたら、完全に二重に見えていました(^^;
でも、明らかに見辛かったのはそのくらいでしょうか。
全体的に、無機物やエフェクト等の立体感は良かったと思います。
飛行機や車とか、水とかのエフェクトや弾道やミサイルなど。
それからキャラクターも、立体感を強調するような演出のシーンでは良い感じの立体感でした。
なんですが…
キャラクターの立体感については、良い感じのシーンとちょっと物足りないシーンとありました。
3Dリグの組み方や、カメラとの距離によるものと思われます。
単純にリグを調整すれば良くなるという話なのかも知れませんが、
この作品の場合、ステレオレンダリングである事とベタ塗りである事が、
負の相乗効果になってしまっていたように感じます。
今までにも何度も書きましたが、塔の上のラプンツェルは、
キャラクターと背景を別々にステレオレンダリングしてから合わせる事で、
キャラクターの立体感を強調し、見応えのある3Dを作り上げてしました。
一方、メリダと恐ろしの森は、全くかもしくはほとんどそういった事はしておらず、
ラプンツェル程にはキャラクターに立体感を感じませんでした。
ですが、ベタ塗りな訳では無く質感のある3DCGなので、立体感はそれなりにはありました。
さてでは…と009の話に戻る前に、ステレオ3Dの仕組みに関する話を少し。
ステレオ3Dとは、左右の映像の差で立体感を感じるものです。
左右の映像の差とはつまり、色の変化する位置の違いです。
例えば、球体の3DCGを作ったとしても、模様も何もない単色に塗ってしまうと、
いくらステレオレンダリングしても全然丸みを感じないはずです。
左右の映像に色の差が発生しないからです。
逆に、真っ白い背景に縦線が一本あるだけでも、
左右の映像で線の横位置が違えば、それは立派な3D映像です。
つまり、色の変化するポイントの少ないベタ塗りのアニメというのは実は3D的には不利で、かなり立体感を強調してやっと丁度良く感じるくらいなのではないかと思います。
もちろん、絵柄や影の付け方にもよるとは思いますし、
その点を踏まえた上で立体化されている良く出来た作品もあります。
この009は、キャラクターの立体感を強調するような処理は恐らくしておらず、
そしてセルシェーディング(ベタ塗り)です。
決して悪かった訳ではありませんが、この2点が負の相乗効果を起こして
少し勿体無い事になっていたように思います。
マルチリグで立体感を強調するとか、もしくはCGのデプスデータを利用した2D-3D変換にしてしまうなどすれば、
もっと見応えのある3Dになっていたのでは無いでしょうか。
それこそ予算的に無理なのかも知れませんが(爆)
という事で、良かったシーンも沢山ありましたし、
総合的に見ても悪くは無いのですが、
全編が去年公開された予告編くらいの立体感なら良かったのになと思いました。
ちょっと期待していた程では無かったかなというところです。
これを観る前に「バイオハザード ダムネーション」を観てしまったからというのもあるかも知れません(爆)
最後に内容についてですが、
サイボーグ009の天使編というのは少々難解ですね(^^;
ラストでは「え?え?」となってしまいました。
原作を読んでいない私がああだこうだ言うのもアレなので、
そこの所は詳しい方のブログを読んでいただければと思います(爆)
http://blog.goo.ne.jp/biting_angle/e/37abe15c84ec0421025e27f932537cf7