「ロラックスおじさんの秘密の種」の3Dレビューです。
ユニバーサル・スタジオ(イルミネーション・エンターテインメント)の3DCGアニメです。
立体感はとても良かったけれど…
ユニバーサル・スタジオ(イルミネーション・エンターテインメント)の3DCGアニメです。
立体感はとても良かったけれど…
後半、ネタバレあります。
まず立体感について。
全体通して良かったです。
ちゃんとカット毎に立体感を考えてリグ(3Dカメラの幅や角度)を組みなおしていると思われ、どんな画面構成のシーンでも見応えのある立体感になっていました。
もしかしたら、カットによってはラプンツェルのマルチリグ的な事をしているのかも知れません。
そんな感じで、普通のシーンの立体感も良かったのですが、結構な頻度で飛び出しや奥行きを強調した演出があり、3D的な見応えは十分でした。
マダガスカル3に迫るくらい。
ただ…
内容はダメだ。
以下、ネタバレあり。
物語の舞台は、自然の物は何一つ無く、汚染も酷い街。
木や花は全て作り物。
高い壁に囲まれ、壁の外は空気も悪く植物も無く荒れ放題。
街では水も空気もお金を出して買って、食べ物は何だか良くわからないゼリー状のもの。
でも特に誰も不満は持っていない。
というのも、自然のものは汚く、この街こそが最高の環境であるといった具合に洗脳されている様子。
その街で暮らす青年が主人公です。
まず展開なんですが、どうも前置きが長い映画だなー、早く本題に入らないかなーと思っていたら、前置きだと思っていた部分がメインの映画でした(^^;
基本的に、過去に環境を破壊しつくした男「ワンスラー」が、過去を悔やみながら主人公に話を聞かせます。
途中までは、かなり社会風刺の利いてる感じで面白いなーと思っていました。
少しでも自然に悪い事をする奴は全部悪みたいな感じで、悪ふざけでわざと極端にやっているんだろうなと思っていました。
ところが終盤、決してふざけていた訳では無いのかも知れないと思わされました。
終盤、主人公が本物の木の種を街に植えようとすると、住民達の猛反対に逢います。
それを扇動するのは、本作の悪役で、環境破壊と代替製品(?)のマッチポンプで利益を上げている企業の社長「オヘア」。
街の中央にはオヘアの銅像なんか立っちゃって、崇拝されている様子。
住民を説得しようとするも、押される主人公達。
自然は汚いだとか、木が無料で空気を作るなんてウソだとか、完全に洗脳されています。
追い込まれた主人公は、街の壁を重機で破壊し、住民達に外の荒れ果てた世界を見せます。
するとどういう訳だか、住民達が木を植える事に賛成しだします。
全く意味がわかりません。
そもそも洗脳されている住民達は壁の外を見た事が無かったと思われます。
一体どういう心境の変化なのでしょうか。
しまいには、オヘアの会社の社員だった人間が、社長であるオヘアにロケットパックのようなものを取り付け、どこか彼方へすっ飛ばしてしまいます。
別に良いと思うんです、環境保護を強く訴えても。
ただ、筋が通らないのはとても気持ちが悪いです。
人々が、明確な理由も無く突然考えを翻し、
主人公の言う事こそが正しいと従い、
今まで崇拝していた人間に何の躊躇も無く暴力行為。
恐怖すら覚えます。
もしこれが、過激に環境保護を訴える宗教がプロパガンダとして作った映画と言われたら、素直に信じられます(笑)
という事で、3Dはとても良いのですが、非常に気持ちの悪い映画でした。
私は、アクション映画で時々ある“取ってつけたようなメッセージ”が嫌いですが、
メッセージが主軸に置かれている映画は嫌いではありません。
ですが、こんなの観るくらいならモンスター・ホテルを観て笑った方がよほど有意義なんじゃないかと思います。
まず立体感について。
全体通して良かったです。
ちゃんとカット毎に立体感を考えてリグ(3Dカメラの幅や角度)を組みなおしていると思われ、どんな画面構成のシーンでも見応えのある立体感になっていました。
もしかしたら、カットによってはラプンツェルのマルチリグ的な事をしているのかも知れません。
そんな感じで、普通のシーンの立体感も良かったのですが、結構な頻度で飛び出しや奥行きを強調した演出があり、3D的な見応えは十分でした。
マダガスカル3に迫るくらい。
ただ…
内容はダメだ。
以下、ネタバレあり。
物語の舞台は、自然の物は何一つ無く、汚染も酷い街。
木や花は全て作り物。
高い壁に囲まれ、壁の外は空気も悪く植物も無く荒れ放題。
街では水も空気もお金を出して買って、食べ物は何だか良くわからないゼリー状のもの。
でも特に誰も不満は持っていない。
というのも、自然のものは汚く、この街こそが最高の環境であるといった具合に洗脳されている様子。
その街で暮らす青年が主人公です。
まず展開なんですが、どうも前置きが長い映画だなー、早く本題に入らないかなーと思っていたら、前置きだと思っていた部分がメインの映画でした(^^;
基本的に、過去に環境を破壊しつくした男「ワンスラー」が、過去を悔やみながら主人公に話を聞かせます。
途中までは、かなり社会風刺の利いてる感じで面白いなーと思っていました。
少しでも自然に悪い事をする奴は全部悪みたいな感じで、悪ふざけでわざと極端にやっているんだろうなと思っていました。
ところが終盤、決してふざけていた訳では無いのかも知れないと思わされました。
終盤、主人公が本物の木の種を街に植えようとすると、住民達の猛反対に逢います。
それを扇動するのは、本作の悪役で、環境破壊と代替製品(?)のマッチポンプで利益を上げている企業の社長「オヘア」。
街の中央にはオヘアの銅像なんか立っちゃって、崇拝されている様子。
住民を説得しようとするも、押される主人公達。
自然は汚いだとか、木が無料で空気を作るなんてウソだとか、完全に洗脳されています。
追い込まれた主人公は、街の壁を重機で破壊し、住民達に外の荒れ果てた世界を見せます。
するとどういう訳だか、住民達が木を植える事に賛成しだします。
全く意味がわかりません。
そもそも洗脳されている住民達は壁の外を見た事が無かったと思われます。
一体どういう心境の変化なのでしょうか。
しまいには、オヘアの会社の社員だった人間が、社長であるオヘアにロケットパックのようなものを取り付け、どこか彼方へすっ飛ばしてしまいます。
別に良いと思うんです、環境保護を強く訴えても。
ただ、筋が通らないのはとても気持ちが悪いです。
人々が、明確な理由も無く突然考えを翻し、
主人公の言う事こそが正しいと従い、
今まで崇拝していた人間に何の躊躇も無く暴力行為。
恐怖すら覚えます。
もしこれが、過激に環境保護を訴える宗教がプロパガンダとして作った映画と言われたら、素直に信じられます(笑)
という事で、3Dはとても良いのですが、非常に気持ちの悪い映画でした。
私は、アクション映画で時々ある“取ってつけたようなメッセージ”が嫌いですが、
メッセージが主軸に置かれている映画は嫌いではありません。
ですが、こんなの観るくらいならモンスター・ホテルを観て笑った方がよほど有意義なんじゃないかと思います。
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