ソニー・ピクチャーズアニメーション(以下SPA)の新作、「モンスター・ホテル」。
3D品質も良く、すごく面白いギャグアニメでした。
今回は内容の感想多めです。



SPA作品は観るのが初めてだと思っていたのですが、
「スマーフ」もそうだったんですね。 
後は、「くもりときどきミートボール」をソニーのデモとかで
断片的にだけ観た事がありました。
どちらも日本ではあまり注目されていなかったと思いますが、
「スマーフ」は内容も立体感も良かったと思いますし、ミートボールも良く出来ていそうだと思っていました。
そんなSPAの新作な訳ですが、
やはり日本ではどうも注目度が低いようですね(^^; 


なんで日本での評価が低いのかわかりませんが、予告編を観た感じ、
これは結構良いんじゃないかな?不遇の良作なんじゃないかな?
などと期待をしながら観に行きました。

その結果、思っていたのとは少し違いましたが、
私的には大当たりの映画でした!

まず立体感についてですが、良かったです。
最近の作品と比較すると、メリダ以上マダガスカル3未満といったところでしょう。
マダガスカル3程ではありませんが、3D的な演出も沢山あって楽しめました。
そんな所です。

で、内容についてですが(爆)
予告編を見てもわかる通りですが、モンスターのホテルに人間がやってきてしまうという展開です。
シンプルな展開なんですが、キャラクターが癖があり過ぎで面白い!
それぞれのモンスターに持ちネタのようなものがあって、
テンポ良く畳み掛けてくる感じ。
そして、それを何度も繰り返していく感じ(笑)
不発もありますが、何しろ数撃ってくるので、結構当たります。

吹き替えキャストも、主演は山寺宏一で、他モンスターにはチョーさんや三ツ矢雄二や若本規夫など、豪華顔ぶれ。
それから、ヒロインの川島海荷も悪く無かったですし、藤森慎吾(オリエンタルラジオ)はむしろ良かったくらいでした。
正直、声優さんたちはすぐわかりましたが、川島海荷と藤森慎吾は気付きませんでした。
というか、「え?オリラジ藤森?いや、まさかな(笑)」
と思うくらい違和感ありませんでした。
基本タレント声優は嫌いですが、上手ければ文句無いです。

そんな吹き替えキャストの持ち味も生かしつつ、ギャグが中心で、時々シリアスもあり、
もの凄いご都合主義も挟みつつ、最後には…見てのお楽しみという事で(笑)
翻訳のセンスが良かったんだろうなーと思います。

途中、“アメリカン子供向け”っぽい演出にちょっと寒いなとも思ってしまいましたが
珍しい山ちゃんの本気ラップが聞けたので良しとします(笑)

最後に。
私は、これほどまでに、映画を観て「あー面白かった!」
と思ったのは久し振りです。
「THE 有頂天ホテル」以来だと思います。
笑いの趣味には個人差もあると思いますが、ギャグのタイプも「有頂天ホテル」に近いような気がします。
個性的なホテルの客がそれぞれの持ちネタで畳み掛けてくるというのも似ている気がします(笑) 
あれが好きな人ならきっと楽しめるんじゃないかと思います。 

…はい(笑)
そんなこの映画は、良い3Dと良い内容を併せ持つ映画の一つではないかなと思います。 
最初から上映回数が少な目なので、観たい方はお早めに!